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『わたしを離さないで』読書会レポート

みなさまこんにちは。miho09starです。
札幌読書会の12月読書会も無事盛況の中終わりました。
今回も多くの人に集まっていただき、中には着物女子もいましてほっこり和風の雰囲気の中始まりました。

課題図書はカズオ・イシグロの「私を離さないで」。
今回は原作本だけではなく、映画の内容も自由に語ることができるということでトークスタートです。

静かな世界で淡々と進んでいく物語ですが、逆に
「いつ破局がくるのだろう?」と思ったり
「それでいいのか!?」
「自らの倫理観に照らすと許せない」
という印象もあったようです。

また登場人物が「育っている感覚」を感じる一方で
「あきらめに向かって生きる人生」
「破滅、絶望が目の前にあるのに淡々と生きるSFの設定」
「閉じた空間での心理描写」
「見えそうで見えない感情」という印象も。
そして、
「彼らは”反乱”を起こさないのか」
「何故誰も疑問に思わないのか」
という指摘もありました。ラストは
「ガツンとくると思っていたらそうでもなかった」
「どんよりとした」印象もあり、
作者の意図についても色々考えたりもしたようです。
また、日本の小説を読んでいるような翻訳の良さにも触れられていました。

映画の感想は概ね原作に忠実と好評でしたが、映画の方がよりテーマや登場人物の会話が直接的という意見もありました。
中には、
「映画内での設定変更により原作タイトルの意味がわからなくなってしまったのでは・・・」
「エピソードの中で映画になくて残念(入れてほしかった)というのがあった」
という意見も。
逆に映画を見てより理解が深まったり、一文一文が心にしみる、という感想もありました。

私個人的はといいますと、「私を離さないで」は事前情報をさほど知らないまま読み始めました。
まず、「介護人」という言葉が出てくるので「これは老人介護の本なのかな・・・大変そうだな」と思い、次に地名が出てくるので「これは実在するのかな?」と思ってグーグル先生に聞いてみたら・・・
残念ながらここでネタばれしてしまい、私の思い込みはまったく見当違いであることも判明しました。

そして映画についてはとても原作の空気感を大事にしていることと、なぜか70年代の少女漫画・・・寄宿舎とかギムナジウムとかを連想したことを正直に読書会で話すと、同じ感想を持った方もいて少しうれしくなりました。
理由はわからないのですが・・・閉ざされた空間で日々のエピソードが丹念に描かれているにも関わらず、非日常な感じがしたことからかもしれません。

閉ざされた空間の中での重いテーマの作品でしたが、様々な解釈についてじっくりと話ができた読書会だったと思います。

さて、今回は年末企画ということもあり「年の初めにたてた(読書の)目標を振り返る」コーナーも設けたのですが、これが皆さん実にすがすがしく
「出来ませんでした!」
「(目標の)一冊も読めませんでした!」
「毎月はできませんでした!
のオンパレード(自分も含む)でクリアできたのは1名?2名?といったところでした。
できなかった人は「芸」をするということになっていますが・・・実際どうだったのかはナイショ(笑)
ちなみに来年もこの企画を予定していて、年末にはおそらく「かくし芸大会」が敢行されるのではとにらんでおります。はい。

様々な意見を後に二次会でも話は尽きず、ベルギービールの店で様々なビール(ワッフルもおいしいのでワッフルを頼んだ人も!)を頼み、私はなぜか「ピンクの象」がモチーフの怪しげなビールを頼みました。ちょっと甘かったですが・・・。

                  1206_二次会

さて、来年ですが次回の読書会は2/21『ポケットにライ麦を』が課題本です。
ミス・マープルが登場しますが、実は「探偵」が出てくる話は札幌読書会初!ということもわかりちょっと楽しみです。

折角なので私の目標をここで宣言しておきましょう。
課題本にちなみ「ミス・マープルシリーズ全巻制覇」です。

はたして制覇なるのか・・・とりあえず隠し芸の準備として最近はまっている「ひとりカラオケ」専門店での練習は欠かさないようにしておきたいと思います。

今年も本との出会いに恵まれ、様々な人、様々な話を聞くことができました。
今回の課題本についても読み進めるうちに、その静謐な空気が自分にしっくりとなじむことがわかり、同著者の「日の名残り」も読み、じんわりと感動を味わうことができました。

翻訳ミステリー札幌読書会に参加された皆様、ありがとうございました。
そして、残念ながら参加できなかった皆様、ここを読んでいらっしゃる皆さま、来年お会いいたしましょう。
来年も良い年、そして良い本に巡り合える一年でありますように。
miho09starでした。



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