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読書会レポート『フリント船長がまだいい人だったころ』

2/15(土)、今年初となる読書会を行いました。
今回の課題本は『フリント船長がまだいい人だったころ』(ニック・ダイベック著 田中文訳 ハヤカワポケットミステリ)です。

厳寒のアラスカでのカニ漁が小さな町の主な産業。危険に立ち向かう船乗りの男たちと孤独に耐える妻たち。
ある日漁船団のオーナーが急死し、跡継ぎのリチャードは事業を売却すると言いだしたことから町に混乱と対立が生まれる。
そんな中、両親の不和の間で揺れる14歳のカルは父と船乗り仲間たちが犯罪を犯したのではないかと疑うようになり・・・・
親子、夫婦、コミュニティなどの在り方、関わり方を考えさせられる作品です。

この本の推薦者曰く「みんなで暗い気持ちになってどよ~んとしよう」ということで、ええもうそのお言葉通りみんなで滅入った気持ちになりました(笑)

主人公カル、彼の父と母、オーナーの息子リチャードなど登場人物の行動の理由がことごとくわからないので全員モヤモヤ感がハンパなく・・・

「すっごくモヤモヤして、これはぜひ”モヤミス”と呼びたい」
「読んでも頭に入らない!本文に入り込めない!」
「前半の家族の情景は文学的。でも後半は気持ちが悪かった」
「女が愚かに描かれてる」
「わかりあえない物語だと思う。”心の非交流”を描いてる」
「「スタンド・バイ・ミー」みたいな青春小説」
「暗い海に沈むような読後感」
「みんなが町に囚われてる感じ」
「スカッとしないし悲しい。でも地下室での時間はどことなく豊か」
「夏目漱石の『こころ』に似てる」
「カルの行動は予想を裏切る展開だった」
「親や街の責任を考えた。大人のケジメがついてない」
「カルとジェイミーのその後が興味深い」
「納得はできないけど面白かった」

特にカルの母親はキーパーソンのようで
「嫌い。勝手すぎる」
「共感できるところがある」
「映画や音楽に精通しているようでいて実は平凡」
「それでも十数年、彼女にしてはよく頑張った」
「でもここまで我慢したならちゃんと最後まで頑張らなきゃ」
「ところで誰の子?」
「そりゃやっぱり彼の・・・」
「いや違うんじゃない?」
「プラトニック?」
「どーだろーー??」
などなど、女性陣は一言も二言も物申したい様子でした。

札幌読書会では7回目にして初めての「モヤミス」を取り上げたのですが、ディスカッションには非常にむいていることがわかりました。
それぞれモヤモヤのポイントが違うし、他の人の意見や解釈を聞くことで言葉にならないモヤモヤ感の理由がわかってそれなりにスッキリしたり。
ということで、読書会のおかげで最終的には「モヤモヤしてて楽しかった」的な気持ちになれた面々は本番の(え?)二次会へ。
その様子はまた後日。
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