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第5回読書会『私が、生きる肌』レポート

去る8月24日(土)、第5回目の読書会を行いました。
今回の課題本は『私が、生きる肌』(ティエリー・ジョンケ著/平岡敦訳/ハヤカワミステリ文庫)です。

     
私が、生きる肌〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕私が、生きる肌〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕
(2012/04/30)
ティエリー・ジョンケ

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この作品、次々と読者の意表を衝く仕掛けが満載。
小さなことでもネタバレに結びつきそうで、レポーター泣かせなのです。
なんとか、なんとかバレない範囲で当日の内容をお伝えしましょう。

「薄いけど濃い!」

どっちやねーん!というツッコミが入りそうですが、200頁を切る薄さでありながら読後はお腹いっぱいになるこの作品。
「だんだん辛くなってきて読み終えるのに時間がかかりました」という声もチラホラありました。

共通した意見は、主要登場人物に肩入れできないということ。
「大体リシャールって同情できないよね」
愚か、利己的、理解不能、技術を試したいだけのマッドドクターかも、身内に対する愛情が強いようでていて実はそうでもなさそう・・・
「エヴは意外とタフじゃね?」
リシャールの意図通りになっていないのは唯一の抵抗か復讐か、それとも案外ノリノリなのか?
<ファム・ファタール>といえばそうなのかもしれないけど、やっぱり何考えてるのかイマイチわかんない。
「アレックス!なんておバカなアレックス!」
もう頭悪すぎだよ、どうして男ってこうもバカなんだ!?
真面目に農家をやってればひょっとしたら才能ありそうな感じもするのにもったいない。
こういう人って追い詰められないと力が発揮できないのかも。でも追い詰められた時もロクな行動しなかった(苦笑)
あまりにバカすぎてちょっと気になるけど、多分再読することがあったらきれいに忘れてるキャラだと思う。
この話って、もし最初に見つかってたのがアレックスだったら??・・・ない!ない!小説自体がない!あまりに頭悪くて話にならない!

・・・・結局、誰が得をしたかって考えると、自業自得で全員不幸だよね。

クセが強すぎて共感しづらいキャラ達ですが、小説そのものの作りの巧さで読み応えは充分。
「最初は一体どうなるのかわからなくて、途中でわかったつもりになってたら、最後にまたビックリさせられた」
「ゴシック体の活用は好きじゃないと思うことが多いけど、この作品に関しては許せる」
「二人称の活用も効果的。原文はどうなっているのか知りたい」
「キッチリしないラストもOK!」
「ストックホルム症候群、ピグマリオン効果など心理学的な部分がわかりやすく盛り込まれている」

映画版も好評でした。
「映画の方がスカッとしてて納得できるかも」
「復讐の仕方に違いがあるけど特に違和感なし」
「アントニオ・バンデラスが意外に抑えめな演技でよかったなぁ~~」
反対に「私はショックだった~」という人もいましたが(笑)

タイトル・装丁については辛口意見が。
「だんぜん旧題の『蜘蛛の微笑』の方がいい!!」
「装丁も昔の方が好き!」
「映画と合わせたのはわかるけど、それなら帯に「○○の原作」って書けばいいじゃん」

     
蜘蛛の微笑 (ハヤカワ・ミステリ文庫)蜘蛛の微笑 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(2004/06/10)
ティエリ・ジョンケ

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そもそもなんでこのタイトルになったの?という話が発展したところで大発見。
作中、因縁の曲として何度もでてくるのがガーシュウィンの”The Man I Love”
映画の英題が・・・”The Skin I Live”
ああっ!語呂合わせなんだ!そうか、そうかナルホドです。
これで語れる蘊蓄が一つ増えた・・・(笑)

こんな感じで1時間強、あーでもないこーでもないと語り倒しました。
そして後半戦は「課題本決定戦」を賑々しく開催。
ズッコケ大爆笑の内容は後日掲載いたします。お楽しみに♪
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